排泄の場面は、利用者がいちばんはずかしさを感じる場面です。そのため試験でも、技術より配慮のしかたが問われます。ことばと一緒に、その考え方も覚えてください。
排泄そのもののことば
| ことば | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 排泄 | はいせつ | 尿や便を出すこと |
| 排泄介助 | はいせつかいじょ | 排泄の手伝いをすること |
| 排尿 | はいにょう | 尿を出すこと |
| 排便 | はいべん | 便を出すこと |
| 尿 | にょう | おしっこ |
| 便 | べん | うんち |
| 尿意 | にょうい | 尿がしたい感じ |
| 便意 | べんい | 便がしたい感じ |
| 失禁 | しっきん | まにあわずに漏らしてしまうこと |
| 便秘 | べんぴ | 便が出にくいこと |
| 下痢 | げり | ゆるい便が出ること |
道具と場所のことば
| ことば | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| ポータブルトイレ | — | ベッドのそばに置いて使うトイレ |
| おむつ | — | — |
| リハビリパンツ | — | 自分ではけるタイプのおむつ |
| 尿器 | にょうき | 寝たままでも使える、尿をとる道具 |
| 便器 | べんき | — |
| 陰部洗浄 | いんぶせんじょう | 陰部を洗うこと |
| トイレ誘導 | トイレゆうどう | トイレに行くよう声をかけて案内すること |
ポータブルトイレは、ベッドのそばの安定した場所に置きます。使ったあとは、においと衛生のためすぐに片づけます。カーテンなどでプライバシーにも配慮します。
気持ちにかかわることば
| ことば | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 羞恥心 | しゅうちしん | はずかしいと思う気持ち |
| 尊厳 | そんげん | 人として大切にされること |
| プライバシー | — | 人に知られたくない私的なこと |
| 自尊心 | じそんしん | 自分を大切に思う気持ち |
この4つは、排泄の問題を解くときの答えの根拠になります。「はずかしさに配慮しているか」で選択肢を見ると、正解が見えてきます。
試験で問われる3つの場面
1. トイレ誘導のしかた
生活のリズムに合わせて、さりげなく定期的に声をかけます。まわりの人に聞こえるように言うのは誤りです。すぐにおむつにするのも、尊厳を傷つけるので誤りです。
2. 失敗してしまったとき
責めないで、さりげなく着がえを手伝います。 失敗したとき、本人がいちばん傷ついています。責めると自信を失い、外出や水分をひかえてしまい、脱水につながります。
3. 言葉で伝えられない人のサイン
認知症などで言葉にできない人は、そわそわする・立ったりすわったりする・ズボンにさわるといった行動で尿意や便意を表すことがあります。サインに気づいてトイレに誘えば、失敗を防げます。
体をおさえるのは身体拘束にあたり、してはいけません。
そのまま使える声かけの例
小さな声で、まわりに聞こえないように伝えるのがポイントです。
- 「お手洗いにいらっしゃいませんか」
- 「そろそろお手洗いの時間ですね。ごいっしょしましょうか」
- 「カーテンを閉めますね」
- 「これからおむつを交換します。失礼します」
- 「大丈夫ですよ。着がえましょうね」(失敗したときも責めない)