介護日本語評価試験は30分15問。その内訳は**「介護のことば」5問・「介護の会話/声かけ」5問・「介護の文書」5問**です。このうち「介護のことば」は、介護現場で使う専門用語の意味を問う問題です。
用語は、技能評価試験の問題文を読むためにも必要です。「患側」「健側」がわからないと、生活支援技術の問題そのものが理解できません。ことばの勉強は、遠回りに見えて実はいちばんの近道です。
いちばん出るのは「似ていることばの区別」
「介護のことば」で点を落とすのは、意味が近い2つの言葉を取りちがえるパターンです。ここを表で整理しておけば、かなりの問題に対応できます。
| ことば | 意味 | まちがえやすい相手 |
|---|---|---|
| 移乗(いじょう) | ベッドから車いすなどへ乗りうつること | 移動=場所から場所へ動くこと |
| 更衣(こうい) | 服をぬぐ・着ること | 整容=かみをとかす、ひげをそるなど身だしなみを整えること |
| 嚥下(えんげ) | 食べ物や飲み物を飲みこむこと | 誤嚥=まちがって気管に入ること(肺炎の原因) |
| 清拭(せいしき) | お風呂に入れない人の体をあたたかいタオルでふくこと | 洗髪=かみの毛を洗うこと |
| 健側(けんそく) | 麻痺がなくて動くほう | 患側=麻痺があるほう |
| 排泄(はいせつ) | 尿や便を出すこと | 排泄介助=そのお手伝い |
| 服薬(ふくやく) | 薬を飲むこと | 服薬介助=正しく飲めるように手伝うこと |
とくに移乗/移動、嚥下/誤嚥、健側/患側の3組は、そのまま試験に出ます。
考え方をあらわすことば
用語の中には、単なる動作ではなく介護の考え方を表すものがあります。これらは意味を丸暗記するより、「なぜそうするのか」まで理解しておくと、技能評価試験の問題も解けるようになります。
自立支援 利用者が自分でできることは、自分でするように手伝う考え方。何でもやってあげると、できることが減ってしまいます。できないところだけを手伝います。
見守り すぐに手を出さないで、そばで様子を見て、危なくないか確かめること。「何もしていない」のではなく、自立支援のための大事な介助のひとつです。
体位変換 自分で動けない人の体の向きを定期的に変えること。同じ向きで寝つづけると**褥瘡(じょくそう/床ずれ)**ができるためです。目安は約2時間ごと。
申し送り 勤務交代のときに、利用者の体調やその日にあったことを次の職員に伝えること。正しく伝えないと事故につながります。
バイタルサイン 体温・血圧・脈拍・呼吸など、体の状態を知るためのサイン。いつもとちがうときは、すぐに看護師などに報告します。
道具のことば
| ことば | 意味 |
|---|---|
| 車いす | すわったまま移動できる道具 |
| 手すり | 歩くとき・立ち上がるときに手でつかまる棒。転倒予防に重要 |
| ナースコール | 利用者がボタンを押して職員を呼ぶ道具。鳴ったらできるだけ早く行く |
| ポータブルトイレ | ベッドのそばに置いて使うトイレ |
| とろみ剤 | 飲み物にとろみをつけて、むせを防ぐもの |
覚え方のコツ
- 場面ごとにまとめて覚える — ばらばらに暗記するより、「食事の場面のことば」「入浴の場面のことば」とまとめたほうが記憶に残ります
- 漢字とひらがなをセットで — 試験ではふりがなが付かないことがあります。「嚥下」を見て「えんげ」と読めるようにしておきましょう
- 問題を解いて確認する — 意味を読んだだけでは定着しません。使われている文の中で確認します
場面別の用語集
このサイトでは、場面ごとに用語をまとめています。上から順に読むと、介護の一日の流れに沿って用語を覚えられます。
練習問題で確認する
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