介護技能評価試験の問題文にはふりがなが付かないことがあります。「褥瘡」「嚥下」「患側」が読めないと、介護の知識があっても問題の意味が取れません。

このページでは、サイト全体に出てくる介護の漢字を読み方の観点から整理しました。意味は各用語集にゆずり、ここでは読めるようにすることに集中します。

まず覚える10語

読めないと致命的な順に並べました。この10語だけは、見た瞬間に読めるようにしてください。

漢字 読み 意味
嚥下 えんげ 飲みこむこと
誤嚥 ごえん 気管に入ること
健側 けんそく 動くほう
患側 かんそく 麻痺のあるほう
移乗 いじょう 乗りうつること
更衣 こうい 着がえ
清拭 せいしき 体をふくこと
褥瘡 じょくそう 床ずれ
排泄 はいせつ 尿や便を出すこと
拘縮 こうしゅく 関節がかたくなること

読みにくい漢字

漢字の形から読みを推測しにくいものです。丸暗記が必要です。

漢字 読み 注意
嚥下 えんげ 「えんか」ではない
褥瘡 じょくそう 難字。形で覚える
清拭 せいしき 「せいしょく」ではない
咀嚼 そしゃく 難字
発赤 ほっせき 「はつあか」ではない
悪寒 おかん 「あっかん」ではない
仰臥位 ぎょうがい 「こうがい」ではない
側臥位 そくがい
端座位 たんざい
義歯 ぎし
口腔ケア こうくうケア 医療では「こうくう」

**発赤(ほっせき)と悪寒(おかん)**は、とくに間違えやすい2語です。報告の場面で使うので、読みと書きの両方を覚えてください。

パターンで覚える

「介助」がつくことば

漢字 読み
食事介助 しょくじかいじょ
入浴介助 にゅうよくかいじょ
排泄介助 はいせつかいじょ
歩行介助 ほこうかいじょ
服薬介助 ふくやくかいじょ

介助=かいじょ。この形を覚えれば、前の部分が読めれば全部読めます。

「〜位」(姿勢)

漢字 読み
仰臥位 ぎょうがい
側臥位 そくがい
腹臥位 ふくがい
座位 ざい
端座位 たんざい
立位 りつい

臥(が)=横になる。この字が入っていれば「寝ている姿勢」です。

「〜症」「〜病」(病気)

漢字 読み
認知症 にんちしょう
感染症 かんせんしょう
熱中症 ねっちゅうしょう
骨粗しょう症 こつそしょうしょう
廃用症候群 はいようしょうこうぐん
誤嚥性肺炎 ごえんせいはいえん
糖尿病 とうにょうびょう
脳卒中 のうそっちゅう

体の部位

訓読みが多く、比較的読みやすい範囲です。

漢字 読み 漢字 読み
頭 あたま 胸 むね
顔 かお 背中 せなか
首 くび 腰 こし
肩 かた 指 ゆび
腕 うで 爪 つめ
肘 ひじ 皮膚 ひふ
手首 てくび 関節 かんせつ

バイタル関係

漢字 読み
体温 たいおん
脈拍 みゃくはく
血圧 けつあつ
呼吸 こきゅう
意識 いしき
顔色 かおいろ

症状

漢字 読み 漢字 読み
発熱 はつねつ 嘔吐 おうと
微熱 びねつ 吐き気 はきけ
出血 しゅっけつ 咳 せき
痰 たん 息切れ いきぎれ
便秘 べんぴ 下痢 げり
脱水 だっすい 腰痛 ようつう

仕事のことば

漢字 読み
申し送り もうしおくり
報告 ほうこく
連絡 れんらく
相談 そうだん
記録 きろく
傾聴 けいちょう
見守り みまもり
尊厳 そんげん
羞恥心 しゅうちしん
守秘義務 しゅひぎむ
身体拘束 しんたいこうそく
自立支援 じりつしえん
体位変換 たいいへんかん

読み方チェックリスト

紙に書き出して、読みを言えるか確認してください。声に出すのがコツです。

レベル1(必ず読める)

嚥下/誤嚥/健側/患側/移乗/更衣/清拭/褥瘡/排泄/拘縮

レベル2(読めるとかなり有利)

発赤/悪寒/咀嚼/仰臥位/側臥位/端座位/口腔ケア/義歯/整容/洗髪

レベル3(読めれば完璧)

廃用症候群/骨粗しょう症/誤嚥性肺炎/羞恥心/守秘義務/身体拘束/体位変換/申し送り

覚え方のコツ

  1. 意味とセットで — 「褥瘡=床ずれ」と、意味も一緒に声に出す
  2. 手で書く — 読むだけより記憶に残ります。難しい字は書けなくても、読めれば十分です
  3. 問題文の中で会う — 単語帳より、実際の問題文の中で出会ったほうが定着します

→ 練習問題100問を解く(問題文はふりがな付きなので、読み方を確認しながら進められます)

関連: 介護のことば 対策 / 体と症状のことば / 移動・移乗のことば