工場のことばは、辞書に出てくる意味と現場での意味がずれていることがあります。分からないまま作業を進めるのがいちばん危険なので、よく使うものを先に覚えてしまいましょう。

作業の流れのことば

ことば 読み 意味
ライン ライン 材料を入れるところから包装まで、つながった作業の列
流す ながす ラインに乗せて、次の工程へ進めること
段取り だんどり 作業前に、道具や材料を用意して順番を決めておくこと
段取りがえ だんどりがえ 別の製品に切りかえるときの準備
引きつぎ ひきつぎ 交代のとき、途中の状態を次の人に伝えること

「ラインを止める」は作業全体を止めること。止めるかどうかを決めるのは責任者なので、まず報告します。

ものを指すことば

ことば 読み 意味
原材料 げんざいりょう 製品のもとになるもの
仕掛品 しかかりひん 作りかけで、まだ完成していないもの
製品 せいひん できあがったもの
包材 ほうざい 包むための材料(袋・容器・ラベル)
良品 りょうひん 基準を満たしたもの
不良品 ふりょうひん 基準を満たさないもの
ロット ロット 同じ条件でまとめて作った製品のかたまり

良品・不良品は、値段や新しさとは関係ありません。 基準を満たすかどうかだけです。

仕掛品は置き場所と置いてよい時間が決まっています。放っておくと温度が上がったり、どこまで進んだか分からなくなったりするからです。

確認と報告のことば

**指差呼称(ゆびさしこしょう)**は、確認するものを指でさして、声に出して言う方法です。「温度、よし」のように使います。目で見るだけより、まちがいに気づきやすくなります。はずかしがらず、はっきり声を出してください。

**報連相(ほうれんそう)**は、次の3つの頭の音を並べたことばです。

ことば いつ使うか
報告 終わったこと、起きたことを伝える
連絡 みんなが知るべきことを知らせる
相談 迷ったとき、判断に困ったときに聞く

日本の職場では、だまって自分で判断するより、早く相談する人の方が信頼されます。

掲示のことば

表示 読み 意味
立入禁止 たちいりきんし 入ってはいけない
使用禁止 しようきんし 使ってはいけない
高温注意 こうおんちゅうい 熱いので気をつける
足元注意 あしもとちゅうい 床がすべる、段差がある

近道になりそうでも、立入禁止には入りません。必要があるときは責任者に伝えて許可を得ます。

勤務のことば

ことば 読み 意味
早番 はやばん 早い時間から始まる勤務
遅番 おそばん 昼や夕方から始まる勤務
交代 こうたい 時間で入れかわること
残業 ざんぎょう 決められた時間を超えて働くこと
有給 ゆうきゅう 給料の出る休み

指示を聞きとる

工場の指示は短く、動詞で終わります。意味を取りちがえると事故になるので、次の形を覚えておくと役に立ちます。

言われ方 意味
「〜してください」 してほしい
「〜しないでください」 してはいけない(禁止)
「まだ〜しないでください」 今はしない。指示を待つ
「〜してもいいですか」 許可をもらうときの言い方

分からないときに使える言い方

  • 「もういちど おねがいします」
  • 「ゆっくり おねがいします」
  • 「これで いいですか」
  • 「わかりません。おしえてください」

聞き返すのは失礼ではありません。分からないまま作業を進める方が問題になります。

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