「何から勉強すればいいかわからない」という声をよく聞きます。介護技能評価試験は範囲が広く見えますが、出題数がはっきり決まっているので、そこから逆算すれば優先順位は自動的に決まります。
まず出題数を知る
介護技能評価試験は60分・45問。内訳はこうです。
| 科目 | 問題数 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 生活支援技術(学科) | 20問 | 44% |
| 介護の基本 | 10問 | 22% |
| こころとからだのしくみ | 6問 | 13% |
| コミュニケーション技術 | 4問 | 9% |
| 実技(生活支援技術・写真判断) | 5問 | 11% |
実技5問も生活支援技術から出るので、生活支援技術だけで25問(55%)。ここが最優先です。「介護の基本」10問と合わせると35問、約8割になります。
介護日本語評価試験は30分・15問で、「介護のことば」5問・「介護の会話/声かけ」5問・「介護の文書」5問です。
合格基準は、問題の難易度をふまえて試験ごとに決まります。総得点の6割程度という目安が広く知られていますが、固定ではありません。「ぎりぎり6割」をねらわず、余裕をもって準備してください。
学習の順番
出題数の多い順ではなく、理解の土台になる順に進めるのが効率的です。
- 介護のことば — 用語がわからないと問題文が読めない。ここが最初
- こころとからだのしくみ — 「なぜその介助が正しいか」の理由がわかる
- 生活支援技術 — 最大の得点源。上の2つを理解してから入ると格段に楽
- 安全衛生・感染予防 — 覚えることが明確で、短期間で点になる
- コミュニケーション技術 — 考え方の型が決まっていて、最後に短時間で仕上がる
「生活支援技術がいちばん多いから、そこから」と始めると、健側・患側・嚥下などの用語でつまずいて時間を失います。急がば回れです。
3か月の計画
働きながら準備する人を想定した計画です。1日30分〜1時間を目安にしています。
| 時期 | やること | 目標 |
|---|---|---|
| 1か月目 | 用語 → こころとからだのしくみ | 用語表を見ないで意味が言える |
| 2か月目 | 生活支援技術(場面ごとに1週間ずつ) | 移乗・食事・入浴・排泄の手順が言える |
| 3か月目前半 | 安全衛生・コミュニケーション | 全分野の問題を一周する |
| 3か月目後半 | 全100問を2周+まちがえた問題だけ3周目 | 全問正解できる状態 |
1か月しかないとき
短期決戦なら、割り切って優先順位をつけます。
| 週 | やること |
|---|---|
| 1週目 | 介護のことば+こころとからだのしくみを通読し、問題を解く |
| 2週目 | 生活支援技術を場面別に。35問を2周 |
| 3週目 | 安全衛生+コミュニケーション。合計30問 |
| 4週目 | 100問を通しで解く。まちがえた問題だけくり返す |
練習問題の使い方
問題を「解いて、答え合わせして終わり」にすると、ほとんど身につきません。次の3ステップで使ってください。
ステップ1: 解く前に読む 分野の解説記事を先に読んでから問題に入ると、正解率が上がり、記憶にも残ります。
ステップ2: まちがえた問題は解説を声に出して読む なぜその答えなのかを、自分の言葉で言えるまで。「正解を覚える」のではなく「理由を覚える」ことが大切です。
ステップ3: 3日後にもう一度同じ問題を解く 一度で覚えられる人はいません。間隔をあけてくり返すのが、いちばん効率のよい記憶法です。
当サイトの練習問題は問題文と選択肢が日本語(ふりがな付き)、解説がベトナム語・インドネシア語です。日本語で考えて、理由を母語で確認できるので、日本語の勉強にもなります。
迷ったときの判断基準
本番でわからない問題に出会ったら、次の順で考えてください。この3つで多くの問題が解けます。
- 安全を守る選択肢はどれか
- 利用者が自分でできる力を残す選択肢はどれか(=全部やってあげない)
- はずかしさや尊厳に配慮している選択肢はどれか
逆に、**「自分で判断する」「あとでまとめて」「本人に聞かずに決める」**が含まれる選択肢は、ほぼ誤りです。
関連: 介護技能評価試験とは / 直前チェックリスト / よくある間違い