介護技能評価試験は、原則毎月実施されています。一度不合格になっても、準備を立て直して再受験できます。大切なのは「なぜ足りなかったか」を正しく特定することです。ここでは、つまずきやすい原因を6つに整理しました。

合格基準は、問題の難易度をふまえて試験ごとに決まります。総得点の6割程度という目安が広く知られていますが、固定ではありません。あと1問というところで届かないことがあるため、余裕をもった準備が必要です。

原因1: 用語がわからず、問題文が読めない

いちばん多い原因です。介護の知識があっても、**「患側」「嚥下」「清拭」**が読めなければ、問題文の意味が取れません。選択肢を勘で選ぶことになります。

対策: まず用語を固めます。とくに区別が問われる移乗/移動・嚥下/誤嚥・健側/患側・更衣/整容の4組から。

→ 介護のことば 対策 / 食事のことば / 移動・移乗のことば

原因2: 生活支援技術の対策が足りない

45問中25問(学科20問+実技5問)が生活支援技術です。ここで落とすと、ほかで取り返すのが構造的に難しい。ほかの科目を全問正解しても20問しかありません。

対策: 移乗・食事・入浴・排泄・移動の5場面を、それぞれ「最初にすること」「順番」「してはいけないこと」の3点で整理します。

→ 生活支援技術の対策 / 練習問題35問

原因3: 「正解を暗記」して、理由を覚えていない

同じ問題なら解けるのに、少し形を変えられると解けない——という状態です。試験は場面設定を変えて出題するので、暗記では対応できません。

対策: まちがえた問題の解説を声に出して読み、「なぜこの答えなのか」を自分の言葉で言えるようにします。理由がわかれば、初めて見る場面でも判断できます。

原因4: やさしそうな選択肢を選んでしまう

「利用者が困らないように全部介助する」「本人が迷わないように職員が決める」——親切に見えますが、自立支援と自己決定に反するため誤りです。実務経験がある人ほど、良かれと思って選んでしまうことがあります。

対策: 選択肢を見るとき、**「これは本人のできる力をうばっていないか」**を必ず確認します。

→ よくある間違い12選

原因5: 時間が足りなくなる

60分45問、1問あたり約80秒です。わからない問題に3分かけると、あとの問題を落とします。

対策: 迷ったら飛ばす。CBTは前の問題に戻れることが多いので、全問に目を通してから戻ります。練習のときから時間を計って解く習慣をつけてください。

→ 直前チェックリスト

原因6: 出題範囲を偏って勉強した

得意な分野ばかり解いて、苦手な分野を後回しにするパターンです。とくに**「介護の基本」10問**(安全衛生・感染予防・自立支援・尊厳など)は、対策すれば確実に点になるのに、手をつけないまま本番を迎える人がいます。

対策: 分野ごとの正解率を出して、いちばん低い分野から手をつけます。当サイトの練習問題はカテゴリ別に解けるので、弱点の特定に使えます。

→ 練習問題をカテゴリ別に解く

再受験までの立て直し方(4週間)

週 やること
1週目 全100問を通しで解き、分野別の正解率を出す。用語の弱点も洗い出す
2週目 いちばん正解率が低い分野の解説記事を読み、その分野の問題を3周
3週目 2番目・3番目に低い分野を同じ方法で。生活支援技術は必ず含める
4週目 全100問を時間を計って通しで。まちがえた問題だけ、さらに2周

「全体をもう一度やり直す」より、まちがえた問題だけをくり返すほうが、短期間で点が伸びます。

気持ちの立て直しについて

不合格は、介護の仕事に向いていないという意味ではありません。試験は日本語で読み解く力も同時に問うため、介護の実力とずれが出ることがあります。原則毎月受験できるので、原因をひとつ特定して、そこだけを直して次に進んでください。

練習問題で確認する

→ 練習問題100問を解く(無料・解説付き)

関連: 勉強法 / 介護技能評価試験とは / 申込方法